小倉ヒラクが発酵デザイナーになったキッカケは?作品とイベント・お店もチェック【ソクラテスのため息】

この世で一人しかいない?かもしれないデザイナー。

発酵デザイナー小倉ヒラクさん、彼は『見えない発酵菌たちのはたらきを、デザインを通して見えるようにする』という仕事をしています。それは一体どんな仕事なのか?

そして、小倉ヒラクさんが”発酵デザイナー”になったキッカケ、またなんでそれを選んだのか?彼の今までの経歴、作品、イベント、YOUTUBE動画などもまじえてご紹介していきます。

発酵デザイナー小倉ヒラクさんですが、2020年1月8日(水)22時00分~テレビ東京放送の『ソクラテスのため息~滝沢カレンのわかるまで教えてください~』に出演しますので、興味がある方は是非チェックしてみてくださいね。

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小倉ヒラクさん経歴と”発酵デザイナー”への経緯。

名前:小倉ヒラク

生年月日:1983年生まれ

出身地:東京都

学歴:早稲田大学文学部卒。東京農業大学の醸造学科研究生。

もともと小倉ヒラクさんは未熟児かつ免疫不全で、中学生まで毎年夏に母方の佐賀の玄界灘の実家で自然に親しんでいました。また、軟弱な体質だったのと、親が出版の仕事をしていた事もあり昔から本を読む事が好きだった様です。

本人曰く「なぜか絵を描くのが上手い子」だった様ですよ。その事について小倉ヒラクさんは言語とはまた異なる表現手段、コミュニケーションとして、絵を描くことが好きだったといってます。

そして高校生になってからはアートの方面に進もうと考えるようになり、卒業後は美大に進学しようと決めたのですが、受験にも合格した後で、家庭の金銭的事情で早稲田大学の文学部に入学することになりました。

そして、その頃から一人旅にもハマり海外の色々な場所へも行っていたようです。

また、もともとアート好きという事もあり、大学在学中にはライブペインティングをしたり、CDのジャケットのデザインをしたり、クラブイベントのフライヤーを作ったりとアート系の活動を行っていました。3年になると、初めてギャラリーで個展を開いています。

そして、その個展時に知り合ったユーゴスラビア人の方に気に入ってもらい、パリでの展示をしてみないか?と声をかけて貰った事がきっかけとなり、旅が好きだった事もあって、そのまま1年休学してパリに住むことにしました。

現地では、毎日ルーブルに行って模写をして、そのユーゴスラビア人に絵を習っていたと言います。そして大学の卒論は文化人類学をテーマに、執筆しています。

パリから戻った頃には、就活時期はとうに終了。そして思い付きで借金をしてゲストハウスの運営を始めます。それが予想以上に繁盛し、世界中から旅人が集まりだします。毎晩世界各国のアヤシい旅行者とパーティをしているうちに将来の不安を感じ、「やっぱり社会と接点を持とう」と思うように。

ここで気付けたのは偉かったですよね笑)

雑誌の裏の求人広告で見つけたスキンケア関係の会社、当時ベンチャーの『あきゅらいず美養品』でアルバイトとして働き始め、まだ数人の会社だったこともあり、クリエイティブ周りは何でも任せてもらい、その作成を通じて、ビジネスプロセスにも触れることで、やる気になり、なんならとことんやろうという事で、正社員になりました。

引用:https://es.akyrise.jp/lp/1602spb/lp20160406_coop0406_sp_index.html

小倉ヒラクさんが入社時にはスタッフは10人弱の社員でしたが、3年後に独立する時は100人近くになっていたようですよ!成功していますね。しかし、美容の会社だけあって女性率は高そうですね。務めてる女性は皆すっぴんらしいですよ!

仕事に慣れてきた小倉ヒラクさんは、もっとたくさんクリエイティブに携わりたいという思いを抱くようになります。そして、2008年~2010年まで務めたあきゅらいずを退職。

2010年小倉ヒラクさんが26歳の頃、フリーランスとして独立を果たします。しかし、「自分の仕事」と胸を張って言うために、自身でルールを設定してしまった為、なかなか仕事が上手くいかない日々が続きます。

・「社会の役に立つことしかしない」
・「経営者としか仕事をしない」
・「代理店と仕事をしない」

しかし、何故だか、東京ではない他県の「地方の一次産業」や「生態系に関わる研究活動」のお店屋さんから連絡を貰うようになります。都会のデザインとかけ離れた領域の仕事です。社会の課題解決に関わるソーシャルデザインに携わる仕事で、主に農業や伝統産業に関わる人たちと一緒に、どうすれば彼らの作ったプロダクトをお客さんに良いかたちで届けられるか、そんな仕組み作りも含めたプロジェクトを始めました。そして、そういった仕事をこなしていくうちに、結果が出始め、やっていた仕事が認められるようになります。

この時期に自身の今のビジネス”発酵デザイナー”のベースである、微生物や自然エネルギー、森や水などの「自然のエコシステム」を学んでいくことになります。

2011年の震災の後に、世の中の価値観が大きく変わります。

自身の仕事が認められていき、その流れのなかで出会った仲間と一緒に新会社『合同会社++(たすたす)』を起業します。そこで会社の経営のイロハを学びつつ、生態系と地場産業の問題を解決する、というミッションを掲げ、多数をプロデュースします。

そして2014年再び独立。本格的に微生物の研究をスタート!

発酵醸造に関わる仕事が本格的になり、「微生物」の道を極めるため、もう一度会社から独立。東京農業大学の研究生として、醸造学科の穂坂教授に弟子入りし「発酵デザイナー」のキャリアをスタート。

そして、30年生まれ育った東京から山梨県甲州市の山の中に拠点を移し、微生物と戯れまくる人生へ。ここではデザイナーの仕事から離れて「もう数年間は山ごもりして仙人になろう」と覚悟をしていたのですが、周囲がそうさせてくれませんでした笑)

気付けば、メディアの取材が相次ぎ、日本中から仕事のオファーが届くようになり、東京にいた時よりも多忙になるという驚きの展開になります。

不思議なもんですね~

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小倉ヒラクさんが発酵の世界に興味をもったきっかけ。

引用:https://www.cinra.net/interview/201808-ogurahiraku

独立してデザイナーとして結果が出始めたころの20代前半のことでした。多忙の中、寝ずに遅くまで遊び続けたせいで、もともと身体が弱かったという小倉さん、無理をしすぎて体調を崩してしまいます。

そして喘息で夜眠れない日々が続きます…そんな時、後輩の先生で発酵学者の小泉武夫先生(異名:発酵仮面)にお会いしたら、「お前、免疫不全だな? もっと味噌汁と納豆と漬物を食べなさい!」と強く勧められたそうです。

それから発酵食品を積極的にとるようにしていったら、徐々に身体の調子がよくなってきました。

その事がきっかけとなり、先生の本を読んだり、自宅で味噌を仕込んでみたりするほどになりました。

「仕事で独立することになったとき、そのお味噌屋さんの娘から、『だったらうちの味噌屋のデザインの仕事を』と頼まれ、まずは山梨の味噌蔵にお邪魔したんです。そこがすごく気持ちのいいところで、蔵の中にいると、なんだか菌に呼ばれているような気がした。それからは発酵の世界にどんどんハマっていきました」

引用:https://www.mylohas.net/2018/01/066778hakko.html

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”発酵デザイナー”小倉ヒラクさん作品やお店・イベントは?

2014年独立して最初に仕事をいただいた山梨の醤油屋さんと作った、『てまえみそのうた』という、おみその作り方を広めるうたと踊り・絵本がブレークし、『グッドデザイン賞』を受賞。

森ゆに-手前みそのうた

山梨県甲府の老舗味噌屋「五味醤油」のパッケージ、会社案内、WEB等のデザイン(アートディレクション、イラスト:小倉ヒラク)

コージーズ - こうじのうた

こうじのうたではクラウドファンディングでの挑戦も行っています。これについては以下の様に語っています。

発酵醸造の世界は職人の世界でコミュニケーターが少ないこともあり、
「分かりやすく伝えること」に貢献することで、その可能性を社会に広げてくことに寄与したいですね。

引用:https://an-life.jp/article/323

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他にも”こうじづくり講座”と題して、麹づくりや味噌づくりのワークショップと東京を中心に行っており第六期は小倉ヒラクさんの地元の山梨で行われました。

お味噌やお酒、和食のもととなる「こうじ」。
ちょっとした工夫と知識があれば、初心者でも家庭でこうじ菌を育てることができます。

発酵デザイナーが東京農業大学で研究に研究を重ねた「おうちでかんたん こうじづくりメソッド」で、和食の真髄である「こうじ」を手づくりしてみませんか?

2015年にスタートし、のべ1000人以上が受講した「発酵デザイナーのこうじづくり講座」、待望の第6期(2018年春)をスタートします!

引用:【10/13&11/3】発酵デザイナーのこうじづくり講座 in 甲府五味醤油

本も昨年2019年に出版されているんですね。

校了前から初版部を5000冊に増刷する程の人気本との事です♪

引用:amazon

新著『日本発酵紀行』、まさかの事前重版出来状態からの船出です。47都道府県の発酵文化を巡る旅。おなじみの醤油や酒から、知られざるローカル発酵文化まで。現代社会に隠された異世界のレイヤーへと皆さまをお連れします。

前作『発酵文化人類学』とは一味、というか五味ぐらい違うディープな旅行記。

そして、なんとお店がオープンするらしいですよ!

渋谷ヒカリエで3ヶ月間行われた大盛況の全国47都道府県+1の発酵が集められた展覧会

発酵ツーリズム展

がなんと、下北沢の駅徒歩3分の好立地で、しかも30坪(共用部とかテラス入れるともっと広い)のけっこうな広さで、常設されるとの事です。

因みこの展覧会では、

  • 入場者数は約5万人(おそらく48,000〜49,000人ほど)
  • 2ヶ月でミュージアムショップ(5坪)の売り上げ約1200万円
  • 毎週金曜の角打ちブレイクしすぎて人が入り切らない(マックス200名超え)
  • メディア掲載約300件(テレビ・ラジオ・週刊誌・海外メディア多数含む)

これだけ注目された大盛況の展覧会だったんですよ!

〒155-0031 東京都世田谷区北沢2丁目22 付近

下北沢駅から徒歩3~4分。2020年4月にオープン予定の「BONUS TRACK」という商業施設内です

是非一度はいってみたいですね!

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”発酵デザイナー”小倉ヒラクさんに関するまとめ。

これまで、”発酵デザイナー”小倉ヒラクさんについて、色々とまとめてみましたが如何でしたでしょうか?

  • 小倉ヒラクさん経歴と”発酵デザイナー”への経緯。
  • 小倉ヒラクさんが発酵の世界に興味をもったきっかけ。
  • ”発酵デザイナー”小倉ヒラクさん作品やお店・イベントは?
  • ”発酵デザイナー”小倉ヒラクさんに関するまとめ。

これからの可能性について以下の様にも語っています。

21世紀は微生物・発酵の時代になると思うので、その中で自分がどう関わっていけるかを考えて動いています。

ここ数年の僕の仕事を考えてみると、まるで蝶ネクタイのようです。様々な興味が「微生物」という一点に結ばれ、それを突き詰めていくと、食や環境、医療など多様な分野に広がっていく。これまでやってきたことが統合されていて、かつ将来の可能性がすごく大きい仕事だと思うんですよね

引用:https://an-life.jp/article/323

これからどういう風に変化していくのか、楽しみです!

今後の”発酵デザイナー”小倉ヒラクさんの活動にも要注目ですね。

発酵デザイナー小倉ヒラクさんですが、2020年1月8日(水)22時00分~テレビ東京放送の『ソクラテスのため息~滝沢カレンのわかるまで教えてください~』に出演しますので、是非チェックしてみてくださいね。

最後まで読んで頂き有難うございました。

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